「供給制限と機関需要が“ミリオン・ビットコイン”を現実に動かすかも」
ロイター(Reuters)が2025年8月29日に伝えたところによれば、イーリック・トランプ氏は、香港で開催された「Bitcoin Asia」会議のパネルで、「ビットコインは数年以内に100万ドルに達するのは間違いない」と述べました。同氏は、機関投資家による強い需要と供給量の限られた性質を主な理由に挙げました。実際、今年はビットコインが18%上昇し、8月中旬には史上最高値の124,480ドルに達しましたが、8月29日時点では約110,000ドルで取引されています。さらに、トランプ氏は中国を「仮想通貨開発の驚異的な力」と呼び、香港がデジタル資産の拠点を目指している点も強調しています。一方、中国本土では未だ仮想通貨取引は禁じられているものの、人民元を裏付けとしたステーブルコインの導入が検討されているとの報道もあります。出展元はロイター、2025年8月29日。
注意すべき点は、イーリック・トランプ氏の予測が政治的メッセージも含んだものかもしれない点だと思います。ビットコイン価格の急騰は事実ですが、100万ドルという数字には心理的インパクトがあり、その根拠として機関投資家需要や供給制限が挙げられるものの、仮想通貨市場は過熱と冷却を繰り返してきた歴史があります。強い心理的期待が価格を刺激する局面があるかもしれませんが、実際に行動するなら、現時点では一部での積立やヘッジの観点を持ちつつ、思惑による過熱リスクも意識し見極める努力をすべきでしょう。また、中国や香港の政策動向にも注意が必要だと思います。過去のバブルと同様、市場が過剰に反応する前に冷静な判断と分散投資によるリスクヘッジが求められると考えます。
中心キーワード
- ビットコイン(Bitcoin):代表的な仮想通貨。分散型ネットワーク上で発行・交換されるデジタル資産。
Wikipedia(英語)リンク - ステーブルコイン(Stablecoin):価格の安定を目的とし、法定通貨等に価値を連動させた暗号資産。
Wikipedia(英語)リンク
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