ユーロ、年末にかけて1ドル=1.20に上昇の可能性

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、FRBが2025年下期にかけて複数回の利下げを実施する見込みが強まり、これに伴いユーロは1ユーロ=1.20ドル台へと上昇する可能性が浮上している。現在は1.09〜1.10ドル前後で推移しているが、米金利が本格的にピークアウトすれば、ドルの魅力が相対的に低下し、ユーロをはじめとした主要通貨への資金シフトが起きやすいとの見方が広がる。
市場の視点としては、FRBの「pivot(政策転換)」が為替市場全体にボラティリティをもたらす可能性に注意が必要だ。特にユーロ圏ではECBの追加利上げ観測も一部残っており、金融政策の非対称性がユーロ高圧力を増幅する。為替ヘッジの見直しや輸出企業の収益予想修正も求められ、企業決算にも波及する可能性がある。


出典:ウォール・ストリート・ジャーナル「Series of U.S. Rate Cuts Could Lift Euro to $1.20 by Year‑End」(2025年8月24日)