「株価は最高値でも、FRBの刺激策は景気に過熱の危険を孕む」
MarketWatchは、FRBが利下げを行えば株式市場、特にS&P500はさらに上昇するだろうと指摘しています。記事では、年間20回目の史上最高値更新を果たした株式市場と、半導体大手Nvidiaの良好な決算がその背景にあると説明されています。一方で、労働市場やGDP、企業のキャッシュフローは堅調であり、FRBが「過剰な刺激」を行っている可能性を指摘する専門家もいます。利下げは短期的には刺激効果がありますが、長期的にはバブル形成や過熱感のリスクも考慮が必要です。
この記事が浮き彫りにするのは、“利下げ=即株高”という単純な式に潜む落とし穴です。私は、以下のような観点を持つべきだと考えます。
まず、確かに利下げ局面では株式市場への資金流入が加速し、短期的な上昇が見込まれます。私も米大型ハイテク株(例:ティッカー NVDAやAAPL)へのエクスポージャーを段階的に増やすことを検討しています。しかし、記事が示唆するように、現時点での経済指標はむしろ堅調であり、過剰な刺激策は“過熱の芽”を生む懸念もあります。
そこで私がお勧めしたい戦略の一つは、“分散”と“段階的調整”:たとえば、広く分散された米国大型株ETF(QQQやSPY)に一定割合を振りながら、景気過熱の兆候(例:賃金上昇率や物価指数の加速)を見極め、必要に応じてディフェンシブETF(XLPなど)へリバランスする方法です。
ただし、利下げ期待が高まりすぎているとも感じており、慎重にポジションを積み増す構えを取りたいと思います。特に、FRBが「景気の過熱懸念」によって利下げ路線を引き戻す可能性も排除できず、常に情報(雇用、CPI、企業業績など)をリアルタイムで追うことが重要な局面に感じます。
出典元
- Publisher: MarketWatch
- Date: 2025年8月30日
出典元記事のリンク
中心的なワードと説明・Wikipediaリンク
- 過剰刺激(Overstimulating economy):金融政策による過度な景気刺激が、インフレや資産バブルを招く状態。
→ https://en.wikipedia.org/wiki/Overheating_(economics)
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