Financial Times誌によると、2025年8月27日現在、日本の株式市場は「忍者ステルスラリー」に突入しており、Topixは8月に初めて3,000を突破したとのことです。これはトランプ前米大統領の4月の関税発表と米日新通商協定による刺激策が背景にあります。リフォームが進む企業ガバナンスと、東京証券取引所の規制強化も市場の見直しを後押ししました。さらに、ヘッジファンドなどが中国からの資金を引き上げ、日本への資金流入を強めたことが、外国人投資家による日本株への期待を高めています。FTによれば、今年の外国人による日本株への資金流入額は357億ドルに達し、構造的な改革が期待感を支えているとの見解です。
私は、この“忍者ステルスラリー”が注目を集める背景について、複合的な要因が重なった結果と捉えています。まず、米国との関係改善と通商協定が投資環境の透明性や将来性を高めており、市場に安心を与えている可能性が高いと考えられます。また、外国勢が中国から資金を移したという構造変化は、日本市場に対して相対的な魅力を再評価させている動きで、今後も資金流入を促す要因になるかもしれません。ただし、PE比(PER)が高水準である点には注意が必要です。私は、この局面では、成長性が期待でき、かつガバナンス改善が進んでいる企業に厳選してエントリーするのがリスク管理にもつながると考えます。今後、米国金利の動向や世界経済の不透明感が増せば調整局面もあり得ますので、柔軟な姿勢で対応すべきでしょう。
出展元:Financial Times — “Japan’s ‘ninja stealth rally’ draws in global investors”, August 27, 2025
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