「金 vs ビットコイン──分散投資に最適なヘッジ戦略を探る」
CoinDeskの記事(2025年8月31日)では、Bitwiseの調査責任者André Dragosch氏が、金とビットコイン(BTC)のヘッジ特性の違いを整理しています。同氏によれば、株式市場が下落する局面では金が最適なヘッジとなり、一方で米国債市場に圧力がかかる局面では、ビットコインが相対的に安定する傾向が見られるとのことです。今年に入って金は30%超上昇、BTCは16%程度の上昇に留まる中、それぞれが異なる局面で資産防衛に貢献していると分析されています。相関の違いが明確であるため、両者を併存させることでポートフォリオ全体のリスク調整が可能になるとされています。
私はこれまでの投資経験の中で、「ヘッジは分散の技術である」という認識を持ってポートフォリオを構築してきました。Dragosch氏の示すように、金とビットコインには明確な役割分担があるとすれば、それを活かさない手はないと感じます。
具体的な行動として、ポートフォリオの中で金とBTCの比率を調整し、両方のリスク対応力を取り込む構成を考えます。特に、例えば「金ETF」や「金鉱株(例:住友金属鉱山:5713)」とBTCの保有比率を調整することで、株式下落時の金の上昇と債券市場不安時のBTCの耐性、両方のヘッジ力を享受することが出来ると思われます。
私自身は、今後も米金利や財政状況の振れが続く見通しも踏まえ、BTCへの配分を維持しつつ、株式市場の不調時には金を増積するようなダイナミックな配分調整を検討したいと考えます。それにより、長期保有株(ファンダメンタルが堅実な銘柄)への信頼を保ちながら、相場の波に柔軟に対応できるポートフォリオが実現出来ると考えます。
出展元
“CoinDesk — Bitcoin vs. Gold: Which Is the Better Hedge Asset in 2025?” — August 31, 2025.
- 米利下げ期待強まる中、日本株再評価の波
- 円高圧力緩和が追い風—日本の債務オークション成功で株高
- ドル急反落も足場固め:更なる利下げ期待で下落続く可能性
- 機関マネーがETHへ移動—BTC優位の終焉を予感させる構造変化
- 金融市場の「金」と「ビットコイン」の役割分担を考える
はじめまして。「はるのん」です。
投資歴は20年以上。株も為替も、失敗も成功もたっぷり経験してきました。相場が下がった時に少し勇気を出して買い、長く育てていくのが私のスタイルです。趣味として楽しんできた海外ニュースの読み込みを同じ投資家仲間のみなさんとシェアしたいと思い、このサイトを始めました。肩の力を抜いて、気軽に読んでいただけますと幸いです。