「関税ショック後も堅調続く米株、企業の収益底堅さが支える」
Barron’sは、2025年に入ってから株式市場が堅調に推移している背景には、関税の影響を和らげる企業の収益構造の強さがあると指摘しています。特にS&P 500は年初来で10%超上昇しており、賃貸や住宅価格の低下がインフレ圧力を緩和し、全体の価格上昇を抑制しているとの見方です。投資家たちは、関税によるインフレは一時的なものとみなす傾向にあり、それが楽観的な相場の支えになっていると分析されています。FRBによる利下げ観測も株式市場を支える要因として取り上げられています。一方で、消費者支出の先行きやコスト圧力の継続には慎重な視線を向ける声もあり、依然として相場を巡る不透明感は残っている状況です。
本記事は、長期志向の個人投資家にとって、相場の底堅さを示すヒントが散りばめられていると感じます。関税やインフレなど逆風要因はあるものの、それを企業が耐えているという構図は、「相場下落時こそ買い場かもしれない」というスタンスと非常に親和性があります。たとえば、FRBの利下げが近いとの観測が高まれば、長期金利が低下し、資本集約型の大型株、特にCSCO(シスコ)、JNJ(ジョンソン&ジョンソン)など、堅調な収益力を有する安定株にも改めて注目したくなるでしょう。
ただし、100%断言は出来ません。この堅調さが続く可能性は高そうですが、消費者の先行き不透明感やコスト負担の高まりが継続すれば逆風になる可能性もありえます。したがって、具体的戦略としては、たとえばAAPL(アップル)やGOOGL(アルファベット)などグロースの中心銘柄に加え、JNJやKO(コカ・コーラ)といったディフェンシブな優良株を、相場が調整したタイミングで段階的に追加購入することを検討したいです。
「市場は今、懸念材料を乗り越えているように見えるが、次の局面を冷静に見極めながら行動したい」と自身に言い聞かせる姿勢が重要だと感じます。市場の強さに乗るのではなく、むしろそのバランスを見極めながら、「何が起こっても対応できるポートフォリオ構築」を心がけたいと思います。
出展元
Barron’s — Published today (August 31, 2025)
出典元記事のリンク
https://www.barrons.com/articles/stock-market-outlook-f25a09ec
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はじめまして。「はるのん」です。
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