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2025年

財務省、過去最大の債務償還予算約32.4兆円を要求—国債市況に警戒感広がる

ブルームバーグの報道によると、日本政府は2026年度の予算編成にあたり、過去最高となる32.4兆円(約2,190億ドル)の債務償還費用を盛り込む方針だ。これは前年度初期予算から約15%増に相当し、財政支出の中で最大の割合を占める見通し。日本国内ではインフレ率が約3%で推移しており、利払い負担の増加が財政構造を揺るがすリスクとなっている。国債市場では、投資家心理に変化が生じる可能性があり、国債利回り […]

三菱商事主導、洋上風力プロジェクト撤退検討—収益見込めず構造的課題鮮明に

日経が報じたところによれば、三菱商事を中心とするコンソーシアムが、千葉県と秋田県で計画していた洋上風力発電プロジェクト(合計1.76GW)からの撤退を検討しているという。理由は採算性の不足。これらは2028〜2030年の稼働を目指していたが、プロジェクト全体が見直し対象になっている。三菱商事は公式には「現時点では検討中」としつつ、進行中の計画であるとコメントしている。日本政府が掲げる2030年10 […]

世界証券取引所連盟、「トークン化株式」に警戒呼びかけ

ロイターは8月25日、世界の主要証券取引所グループ(WFE)が、ブロックチェーン上で株式を表現する「トークン化株式」に対して、投資家保護や市場の信頼性への懸念を表明していると報じた。発行者への権利帰属や規制上の不明瞭さ、セーフガード不備などが問題視され、トークンを実際の株式と混同して購入するリスクがあると警告を発した。CoinbaseやRobinhoodなどがトークン株式の取扱を拡大する中で、WF […]

日本銀行系が海外資産運用拡大へ—欧米資産運用会社との提携強化

日本国内の高齢化と低成長が背景となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)とみずほフィナンシャルグループが、欧米の資産運用会社との提携や買収を通じた運用ビジネスの拡大を進めていると、ロイターが8月25日に報じた。両者は合計で約1.3兆ドル(約180兆円)の運用資産を抱えており、クレジットやインフラファイナンスなどの分野で存在感拡大を図る。MUFGはロンドン拠点を強化し、みずほはプライベー […]

グローバル市場、利下げ期待とインフレ不確実性が交錯

欧州株と米株先物は、FRBパウエル議長の最近のハト派的発言を受けて上昇傾向にあった中国株も含め、引き続き慎重な展開。投資家は、利下げが「インフレ頭打ち」ではなく「景気悪化」を理由とするのかを警戒している。コアPCEが約2.9%、場合によっては3%に達すると、長期金利に不安定な反応が予想される。さらに今週は1830億ドルの米国債発行という大型供給が控えており、需給面の負担増も意識される。なかでもNv […]

Jefferies、S&P500年末目標を6,600へ引き上げ

Jefferiesは8月25日、2025年末のS&P500指数目標を6,600と発表した。以前の目標は5,600で、今回の上方修正は好調な第2四半期決算に基づくものである。AI企業や“マグニフィセント・セブン”の堅調な業績に加え、金融セクターの回復も全体を支えている。報告によると、LSEG集計にて第2四半期に決算を発表した474社のうち80%がアナリスト予想を上回り、過去4四半期の平均(7 […]

「Ten Titans」がS&P 500の38%占有—市場構造の偏りに要注意

米S&P500指数に占める時価総額上位10社、いわゆる「Ten Titans」(Nvidia、Microsoft、Apple、Amazon、Alphabet、Meta Platforms、Broadcom、Tesla、Oracle、Netflix)の合計比率が、現在なんと38%に上昇しています。これは、S&P500全体の約4割をわずか10社が占めていることを示し、指数のパフォーマン […]

配当王Realty Income、2025年市場超えの可能性──安定収入が鍵

以下は、Motley Foolが2025年8月24日に発信した記事「1 Dividend Champion Stock Beating the Market in 2025」を中立的に翻訳・要約したものです。 Realty Income(配当王とも称されるREIT)は、安定的なキャッシュフローと継続的な配当成長により、2025年の株式市場平均を上回るパフォーマンスの可能性があると評価されています。 […]

ユーロ、年末にかけて1ドル=1.20に上昇の可能性

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米連邦準備制度理事会(FRB)が2025年下期にかけて複数回の利下げに踏み切る可能性が強まっており、それによりユーロが1ユーロ=1.20ドル台への上昇を見せる可能性があるとしています。現在は1.09~1.10ドル前後で推移していますが、米金利がピークアウトすればドルへの魅力が相対的に低下し、ユーロをはじめとした主要通貨に対する資金シフトが進みやすくなるとの […]

アジア株高、パウエル発言で日本株にも追い風か

以下は、Bloombergが伝える内容を中立的に翻訳・要約したものです。 Bloombergによると、米FRBのパウエル議長が「利下げを視野に入れた発言」を行ったことで、アジアの株式市場全体が上昇に転じ、米国株先物にも好感されたという状況です。日本株にもポジティブな波及効果が見られ、特に為替面でのメリットが企業業績を下支えし、リスク選好の回復が市場全体を支えていると報じられています。日経平均は年初 […]