Jefferiesは8月25日、2025年末のS&P500指数目標を6,600と発表した。以前の目標は5,600で、今回の上方修正は好調な第2四半期決算に基づくものである。AI企業や“マグニフィセント・セブン”の堅調な業績に加え、金融セクターの回復も全体を支えている。報告によると、LSEG集計にて第2四半期に決算を発表した474社のうち80%がアナリスト予想を上回り、過去4四半期の平均(76.4%)を上回るパフォーマンスとなった。EPSは今年約10%増の267ドルに達する見通しだという。一方で、依然として量的関係には税関当局の摩擦やコスト圧力などの懸念もあり、市場は利益増加の持続性を慎重に見極める局面にある。
この上方修正は、企業収益の底堅さを裏付けるが、通商摩擦やコスト高への警戒も必要。景気循環の転換期であり、セクターバランスとEPS持続性に着目を。
出典:ロイター「Jefferies raises S&P 500 annual target to 6,600 on resilient earnings」(2025年8月25日)